the language game / inkblot

Tomlab TOM9 2000年発売

「びー・ぼー」というノイズから始まるこのCDは、最初に聞くときプレイヤーが壊れたかと焦ること必至である。だから可能な限り高価なプレイヤーで聴くことをお薦めしたい(嘘)。

InkblotはAustin(Texas)出身のアーティストで、この作品が初のフルアルバムになるらしい。Austinつーと、IBMの研究所が変態的な研究を日夜研究している場所ですなぁ。関係あるのかしら。

このアルバムはTomlabというレーベルでリリースされている。これ実験的なポップス(?)をバソバソリリースしている(らしい)ドイツのレーベルで、そのへんがこのアルバムを「変態ドイツ系」としてカテゴライズした所以である。

"day of the system builders"で1曲目から壊れまくっている彼のサウンドは、M2 "here we are"で早速その才能を発揮しまくる。「ぽん、ぽん」と柔らかく響くシンセに「くちょぶちゅ・くちょぶちゅ」と表記不可能なシーケンスが重なり、やがてDSP処理されたドラムスと、なんだかよくわかんないノイズみたいなものが導入される。とてもハッピーである。

M3以降もイカれた音作りで飽きさせない。これは間違いなくお薦めの1枚。