JOCV情報

What is JOCV?

青年海外協力隊(JOCV)は発展途上国への技術移転・技術協力を主目的としたボランティア派遣事業で、ODAの一環としてJICA(独立行政法人国際協力機構)により実施されている。

昔から協力隊=井戸掘りというイメージが定着しているようだが、(少なくとも建前の上では)そのような力仕事を期待されているわけではない。もし協力隊員が井戸掘りに関わるとすれば、なぜそこに井戸が必要なのかを理解してもらうこと、あるいはその施工方法に関する技術的な支援、などが期待されているはずである。詳しくはJICA自身による紹介を参照してほしい。

もっとも、職種・案件によっては相応の体力が要求されるものもあるらしい。関係者はこれを「技術より熱意」と表現しているようだ。

なお、派遣に必要な経費(現地生活費を含む)はJICAより支給される。近年削減が続いているとはいえ、依然潤沢な外務省ODA予算の成せる技だ。

ちなみに2004年度の日本のODA実績は約9,600億円、そのうちJICA分は約1,500億円であり、JOCV関連(恐らくシニア海外ボランティアを含む)の費用は約140億円となっている(JICA資料による)。派遣中の隊員数はJOCV・シニア合わせて概ね3,400名程度(!)なので、ここから一人当たりの派遣コストに目星を付けることができる。役所の仕事にしては割に安上がりというのが、個人的な感想。