派遣前訓練2006/1/6 派遣前訓練開始平成17年度3次隊の派遣前訓練が始まる。期間は71日間。以前の隊次より1週間ほど短くなり、いくつかのプログラムが省略されたという(次の18年度1次隊から、さらに短縮されたらしい)。 始発間もない東海道新幹線に乗り、東京、郡山経由で二本松駅へ。駅前は既に雪景色。路線バスを待つ間、地元有志の方々が温かい味噌汁を振る舞ってくれた。 市街から二本松青年海外協力隊訓練所(NTC)まで、岳温泉経由で30分強。岳温泉以降は民家もなく、ただ雪山を登り続ける。路線バスの終点が訓練所。午後いっぱい、入所手続き等々。
2006/1/7〜3/15 訓練の様子翌日より早速ハードスケジュールがスタート。日常のスケジュールは大体こんな感じ(資料が手元に無いので正確じゃないかも)。
ここに健康診断、地元でのボランティア体験、所外語学学習などの各種行事が加わる。 基本的に平日はほぼ終日「課業(=授業)」もしくは「自主計画(=自習)」ということで、(建前上)自由時間はほとんどない。土曜の夕方以降と日曜は「身辺整理」ということで文字通り自由に過ごせるが、課題をこなすためには終日遊んでいるというわけにはいかない。 文字通り目の玉が飛び出るほど忙しいが、ただ勉強だけしていれば衣食住は保証されるわけで、ある意味気が楽とも感じた。これだけのトレーニングを自費で受けたら幾らかかるかを考えても、なかなかお得。 なお、毎週火曜は予防接種の日。肝炎から狂犬病まで、期間中10本以上の予防注射を受ける。
2006/3/16 修了式、壮行会長いようで短かった訓練もいよいよ終わる。2ヶ月半同じ釜の飯を食い、文字通り寝食を共にした170名余りの仲間達とも別れの時が近づく。 午前中、居室周辺を清掃。午後からは修了式、そして壮行会。立食形式のパーティーで、この時ばかりは少しだがビールも振る舞われる。その後は岳温泉まで繰り出してそれぞれのグループで大宴会。今日だけは門限破りも大目に見てもらえる。 2006/3/17 同意書締結、解散式最後の朝の集い、最後の朝食、最後の清掃を済ませ、青年海外協力隊派遣に関する同意書(≒JICAとの間の契約書)に署名をする。この時を以て初めて、正式に協力隊員としての派遣が確定する。 そして涙の解散式。この数日間でどれだけの涙が流されたことか。方々で抱き合って別れを惜しむ人々。傍から見るとちょっと異常かもしれないが、70日間の全力疾走のあとには、とても自然なことだと感じた。 おまけ NTCマジックについて訓練所について語る時に必ず話題となるのが「NTCマジック」。つまり、年頃の男女が70日間も密着生活(しかも、ある意味極限状況下で)すれば、色んなところでくっつくのである。 しかし、幸いにも派遣国が同じパートナーに恵まれた場合を除けば、長くとも数ヶ月のうちには文字通り海を隔てた遠距離恋愛ということになる。かくして、恋人達の悲喜交々の暮らしが始まる、のかもしれない。 |