2001年6月、突然の思いつきで企画。なんとなく実行。今回は手抜きスキャンなのでちょっと甘いかも。
この集落には、10年ほど前まで人が住んでいたらしい。今は登山シーズンだけ山小屋(のようなもの)が営業中?
芸術的な傾き具合。納屋...ではなくて、多分便所だと思う。
人々は多くを残して立ち去った。というよりも、ただ戻ることができなかったのか。
さらに山あいの集落へ移動。こちらには既に取り壊された家屋もある。更地には梅の木の苗が植えられていた。
集落の車庫は、歩いて5分ほど急坂を下った車道沿いに並んでいる。そこから車で40分も走れば彦根市街だ。生活物資は容易に手に入っただろうに。
自転車までもが、やがては土へと還っていく。そんな時代もあった。
寺院のまわりは福寿草が満開。
国土地理院の地図には、第2の集落から第1の集落へと抜ける峠越えの道が記されているが、峠より先は消滅しているようだ。
諦めて引き返してみると、同行したまろ君の足が血塗れ。原因がわからず困り果てていたら、たまたま草刈りに来ていた(元)住民のおっちゃんが「そりゃヤマビルじゃ」と教えてくれた。付近に生えている蕗を抜いてきて、根の近くを噛み潰して貼ると血が止まるらしい(後で調べてみると、蕗に含まれるタンニンに止血作用があるようだ)。私も2箇所ほど噛まれたが、1週間以上経った今でも弱い痒みを感じる。