歪曲劇場

茶の味

エンドロールが終わった後、館内が漏れるような笑いに包まれた。そんな不思議な作品。

牧歌的な舞台設定とは裏腹に、登場人物の多くは、とんでもない変人だったり、見えないものが見えてしまったりする。そういうズレを中心に物語は展開していく。この辺までは、まあ普通。

でもこの映画の面白いところは、結末を不条理な投げ落ちとか、わかりやすい癒しに持ち込まずに、ただ有耶無耶にしちゃったところではないかと思う。ラスト近くの寂しさは、こうした「症状」が、ある種の祝祭性や創造性をもたらすことも暗示している(と、斎藤環なら言うのだろうか)。

全体としてはハッピーエンド基調だから、気楽に見ることができる。アニメ的な映像表現と農村の自然とが、意外にマッチして素敵。

posted at 19:13:39 on 2004-09-16 by ichiro - Category: 映像

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