歪曲劇場

2004年 4月 27日 (火曜日)

- しっぽでごめんね / 白倉由美

新現実 Vol.3が出た。相変わらず表紙がアレっていうか、挑発?

さておき、最近読書の傾向が偏向してるよなあ、と反省しつつも出たら買ってしまう新現実。白状すると、お目当ては「しっぽでごめんね」だったりする。30歳になる主人公(漫画家)が、別れた妻の前で「しっぽのある少女」について回想する話だ。

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00:50:20 - ichiro -

2004年 4月 17日 (土曜日)

- さよなら、スナフキン / 山崎マキコ

(Book Photo)
というわけで、山崎マキコの前著。

「健康」「続・健康」を読み返してみたくて、いろいろ探していたのだけれど、もうどうでもいいです。お腹いっぱいということもあるし、読まないことがリスペクトになるのかなあ、と、思ってみたり。

ま、とにかく、あからさまに、「健康」「続・健康」を裏からなぞっていく話。ところが、フィクションを語る実話というのは、どこまでが本当なんだろうという下心が先に立って、逆に全部が嘘臭く思えてきたりする(まるで「一杯のかけそば」みたいに)。あるいは全部が本当だとしても、それはそれで救いがないというか、受け入れるのにちょっと覚悟が必要だったりする(心は虚構に守られていなければならない)。

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00:25:32 - ichiro -

2004年 4月 13日 (火曜日)

- 声だけが耳に残る / 山崎マキコ

(Book Photo)
鴻上尚史の芝居(トランス?)の中で聞いた、「自叙伝は誰にでも書ける」という台詞が、ずっと耳に残っている。

その芝居の筋はほぼ完全に忘れてしまったので。それがどんなコンテクストで発せられたものなのか、定かでない。けれどもそれ以来、僕は自伝というものの正当性について懐疑的にならざるを得なくなってしまった。自伝というものが持つ暴力姓について自覚的になった、と言ってもいい(いずれにせよ、「トランス」は改めて読んでみるつもり)。

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14:40:22 - ichiro -

2004年 4月 05日 (月曜日)

- 「おたく」の精神史 - 1980年代論 / 大塚英志

(Book Photo)
1980年代のエロまんが、アイドル、「物語消費」などについて、半ば自伝的に振り返っている。往時を生きた者なら誰もが感じていたはずの(そして、恐らくは今でも無くならない)何か違和感のようなものは一体何だったのか。多分大塚も、そういうことを考え続けてきたのだと思う。

大塚は実は、幼女連続殺人事件に最も深く関わった言論人であり、宮崎勉を弁護する立場で相当な批判に晒された様子が、本書にも収められている。この事件に関する大塚の心情は大変に複雑で、充分に整理されているとは言い難い。しかしその基底には、宮崎勉の(そして「おたく」の)異常性のみを強調し、そこに全ての責任を押し付ける態度への反駁がある、と思う。

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22:30:24 - ichiro -